軽やかな青
薩州 赤兎馬 20度
爽快感のある
味わい。
厳選された紫芋と、シラス台地で天然濾過された水で生まれた焼酎。
ほんのりとフルーティーで、爽快感のある味わい。
商品スペック
- 種別
- 本格芋焼酎
- アルコール分
- 20度
- 内容量
- 720ml / 1800ml
- 希望小売価格
- 1,452円(税込)/ 2,750円(税込)
- 原材料名
- さつまいも(鹿児島県産)、米麹(国産米)
- 麹
- 白麹
- 蒸留方法
- 常圧蒸留
味わいストーリー
〜私の想い〜

コラムニスト
新井見枝香
(あらい みえか)
私の部屋にはテレビがない。書店員だからというわけではないが、基本的には本があれば退屈しない。だが、のんびり酒を飲む時は、少し手持ち無沙汰だ。
ひとり暮らしの部屋には、片手で撫でる猫もいない。
「赤兎馬20度」は、透き通った薄い水色の瓶が特徴だ。
休日の昼下がり、窓から差し込む光に瓶をきらめかせたら、最高に美味い酒だろう。つまみは何が合うだろうか。
閉店間際のスーパーで買い集めた夏野菜を、オリーブオイルでじっくりと焼く。それを薄味のつゆに浸して、1時間冷やしたら完成だ。今夜は「どの野菜がいちばん合うのか決定戦」の審査員を務めながらの晩酌である。テレビなんて見ている暇はない。
焦げ目を付けたとうもろこしには、やっぱりビールだ。たっぷり油を吸った茄子は、レモンサワー。甘く煮たかぼちゃは、日本酒のとろみが欲しくなる。アルコール度数を下げたことで爽やかさを増した「赤兎馬20度」は、熟成による旨味が、疾風のように通り抜けて消える。
さらに紫芋を加えたことによって、冷たい温度でもしっかり舌で味を感じる構造だ。
自分の強みをよくわかっている。そんな頭のいい酒には、控えめだが意志の強い、ししとうが最も合うだろう。
3本焼いたししとうのうち、最後の1本は、爆弾みたいに辛かった。ししとうとは、そういう奴である。辛みに任せてぐいっとグラスを煽っても、幸いアルコール度数は20度。ししとうが甘くても辛くても、上手く対応できる酒なのであった。